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エッセイの「イントロダクション」とは?

IELTSのタスク2では250words以上のエッセイを書きます。単語数の配分としては、イントロダクション (50 words前後)、メインボディ (150words前後)、コンクルージョン(50words前後)という構成で書くことをおすすめします。

「イントロダクション」はエッセイの1段落目を指します。エッセイの内容となる自分の考えを読み手(この場合はIELTSの採点者)に簡潔に伝える重要な役割を果たします。

エッセイの1段落目となる「イントロダクション」は大事です。イントロダクションの出来具合で、エッセイ全体の印象が決まると言っても過言ではありません。

理解しやすいイントロダクションがあることで、書き手の考えがきちんと整理されたエッセイという印象を読み手に与えることができます。

そこで、書き手の考えがきちんと整理されたイントロダクションを書くための6つのコツをお伝えします。

①設問をしっかりと読む

エッセイを書き始める前に設問を注意深く読み、問われている内容をしっかりと理解しましょう。IELTSライティングテストのタスク2では、設問で問われている内容に過不足なく答えることが求められます。

タスク2をクリアするための第一歩として、イントロダクションでは「設問で問われている内容すべてに答えます」という意向を入れましょう。

②一般論をもとに自分の意見を入れる

IELTSのライティングテストは英語力を図るための試験です。新たな事実や複雑な問題を立証するためのエッセイを書く必要はありません。

イントロダクションでは、設問で問われているトピックに関する一般的な意見や見解をもとに、自分の意見を簡潔にまとめましょう。奇抜なアイデアを出して話を広げすぎると、トピックから外れてしまう恐れもあります。

③設問の丸写しは避ける

設問を参考にしてイントロダクションを書くことはOKですが、設問を丸写しすることはNGです。設問の言葉を丸写しすると語彙力がないと見なされ、バンドスコアが下がる恐れがあります。

設問を参考にする際は丸写しではなく、設問で使われている言葉の語順を変える、類義語を使う、自分の言葉を入れるなど工夫をしましょう。

④賛否両論の論拠を整理し、自分の立場を決める

設問のトピックについて自分がどのように考えているか、自分の立場を明らかにしましょう。

設問であるトピックに賛成なのか反対なのかを尋ねられている場合は、どちらの立場でエッセイを書くのかを決めます。そのためには、まず賛否それぞれがどのような論拠で意見を述べているのか整理し、自分はどちらの立場を選ぶかを決めます。

この整理なしに適当に自分の立場を決めてしまうと、途中で意見が変わってしまうこともあります。エッセイを書いている最中に自分の立場を変えることがないよう気をつけましょう。

⑤エッセイの内容を解説する

“This essay will address....”(このエッセイでは....について記載する)という具合に、エッセイの内容について解説する1文を入れることで、採点者の理解を助けることができます。

⑥エッセイを書き終えてから見直す

エッセイを書き終えたら、イントロダクションをもう1度読み直すことを忘れないでください。エッセイの書き始めは、特定の主張や文章の構成方法を考えていても、トピックを展開するうちに気が変わってしまうことはよくあることです。

ライティング・タスク2が終わったら、エッセイ全体の内容がイントロダクションと一致しているかどうかを確認することが大切です。

例題を使ってイントロダクションの書き方を解説!

サンプル問題を使ってイントロダクションを書いてみましょう。

コツ①設問をしっかりと読む

まずは以下の例題を読み、問われている内容を理解しましょう。

【設問】

The threat of nuclear weapons maintains world peace. Nuclear power provides cheap and clean energy.

The benefits of nuclear technology far outweigh the disadvantages.

To what extent do you agree or disagree?

Give reasons for your answer and include any relevant examples from your own knowledge or experience. Write at least 250 words.

(核兵器の脅威は世界平和を維持し、原子力は安価でクリーンなエネルギーを提供する。原子力技術のメリットは、デメリットを遥かに上回るといえる。この考えに賛成か、反対か。自身の考えの根拠と、知識や経験からわかる事例を提示せよ。250単語以上で記述せよ。)

この設問では「核利用は世界平和の維持やエネルギー供給に有効であり、原子力技術は利点が欠点を上回っている」という考え方について「賛否」「その根拠」「事例の提示」を求めています。

コツ②一般論をもとに自分の意見を入れる

書き出しは誰もが知っているような一般論を使います。

Nuclear technology has been around for many years. 

(原子力技術は古くからあるものだ。)

一般論に続いて、自分の意見を入れながら問題を深掘りします。難しい説を立証する必要はありません。

Whether this technology is used for weapons of mass destruction or as a source of energy, many are of the belief that the use of nuclear energy has more advantages than disadvantages.

(この技術が大量破壊兵器あるいはエネルギー源として利用されるかどうかにかかわらず、多くの人が、原子力エネルギーの利用はデメリットよりメリットの方が多いと考えている。)

コツ③設問の丸写しは避ける

コツ④賛否両論の論拠を整理し、自分の立場を決める

例題では「原子力技術のメリットは、デメリットを上回るかどうか」が問われています。

設問で使われている言葉の語順を変える、類義語を使う、自分の言葉を入れるなど工夫をして、設問の丸写しをしないように自分の立場を明記しましょう。

Nuclear technology can indeed be a very efficient energy source. However, in my opinion,  nuclear weapons possess such enormous destructive power that any benefits that this technology may offer to humankind are not enough to counter its potential devastating effects.

(原子力技術は確かに非常に効率的なエネルギー源になり得る。しかし私の意見としては、核兵器は巨大な破壊力を所有しており、原子力技術によって人類が得る利益よりも、潜在的な破壊的影響のデメリット方が大きいと考える。)

コツ⑤ エッセイの内容を解説する

“This essay will address....”(このエッセイでは....について記載する)から始まる1文で、エッセイの流れを読み手に伝えましょう。

イントロダクションの最後の1文でエッセイの流れを説明することで、読み手にエッセイの内容をより明確に伝えることができます。

This essay will address why the drawbacks of nuclear technology outweigh the benefits and will include relevant examples to support this position.

(本エッセイでは、なぜ原子力技術のデメリットがメリットを上回るのかを、その根拠と事例をもとに紹介していく。)

コツ⑥ 見直す

エッセイ全体を書き終えたら、イントロダクションの内容とエッセイ全体の内容にずれがないか確認しましょう。エッセイを書いている最中に自分の立場を変えることがないよう気をつけましょう。

まとめ

IELTSライティングテストタスク2のエッセイで「イントロダクションを書くための5つのコツ」はおさえられましたか?

IELTSを受ける方は6つのコツを使ってエッセイのイントロダクションを書く練習をして本番に備えましょう。皆さんのIELTS受験を応援しています。


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