IDPは、大妻中野中学校・高等学校を「IELTS推進校」として認定しました。

大妻中野中学校・高等学校では、IELTSを単なる英語4技能試験ではなく、「世界に近づくためのプラットフォーム」、そして「グローバルの土俵に乗るための経験」と位置づけています。大学入試への活用はもちろん、大学入学後に英語で専門分野を学び、将来国際社会で活躍するための準備としてIELTSを重視し、生徒たちが早期から世界標準の英語力に触れ、明確な目標に基づいて学ぶ環境を整えています。
その一環として、同校では、2018年よりIDP Educationに認定されたIELTS公式テストセンターパートナーである、日本スタディーアブロードファンデーション(JSAF)と連携し、年に2回、校内で公式のIELTS試験を実施しています。対象は、グローバルリーダーズコース(GLC)生だけでなく全校の生徒です。「みんなで受ける」という意識のもと、IELTSが特別な試験ではなく、「日々の学習に根差した実践の機会」「日常の学習の延長線上にある実践の場」として定着しており、慣れ親しんだ校内での受験機会が生徒の意欲と安心感を高めています。
実践的なカリキュラム設計と高大・世代間連携
2016年度に開設されたグローバルリーダーズコース(GLC)では、ネイティブ教員と日本人教員が連携してカリキュラムを構築しています。IELTSのスピーキングやライティングに対応するアウトプット型の授業が展開されており、さらに週1回、80分間の課外IELTS対策講座も実施しています。英検3級〜準2級程度レベルからでも参加可能で、学年やコースを超えたスキル育成が図られています。
こうした実践を支えているのが、言語学博士である大妻女子大学教授の服部孝彦氏です。2011年より本校の教育アドバイザーを務め、スピーキング講座や模擬面接を通じて生徒一人ひとりの成長をサポートしています。また、卒業生による「グローバルチューター制度」では、先輩が後輩をIELTS対策や進路面で支援するなど、世代を超えた学びの循環があります。
さらに、これまで多くの卒業生を輩出してきた法政大学グローバル教養学部(GIS)との高大連携協定も2025年4月に新たに締結しました。模擬授業や大学生との交流を通じて、生徒の英語力や国際的視座を広げる環境が整っています。
IELTSで実現する、国内外を問わないボーダレスな進路選択
大妻中野では、IELTSスコアを活用することで、国内外を問わず幅広い進路の選択肢を実現しています。これまでにも、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、ICUなどの英語学位プログラムへの進学実績を重ねてきました。2024年度には、アメリカのワシントン大学やUCサンディエゴ、カナダのサイモンフレーザー大学など、複数の卒業生が海外のトップ大学への進学を果たしており、IELTSがその確かな土台となっています。
グローバル・センター長 水澤孝順教頭 コメント

本校では、IELTSを単なる語学試験ではなく、大学入学後の学びや将来のキャリアに直結する実践的な力を測るツールとして位置づけています。特に、対面形式のスピーキングテストや、多様な英語が出題されるリスニングは、生徒たちが国際社会で求められる感覚や対応力を育む、非常に良い機会となっています。また、定期的な校内実施を通じて、IELTSは「特別な試験」ではなく、日常に根ざした“当たり前の学び”として生徒に定着しています。今後も、生徒一人ひとりの進路の選択肢と可能性を広げる、本校のグローバル教育の柱として、IELTSを最大限に活用してまいります。
